鬼々よろしく歴史伝①~チーム創設期~

【2011年「一念発起」】

2010年秋、せんせい、ボス、すーさんがある決意をします。

新しいチームを立ち上げて、子どもたちがもっとうらじゃに集中できる環境を作ろう

前身チームである「夢未来キッズ隊」に所属をしていましたが、新たにチーム結成をしました。

 

年明けの始動に向けて、ファミレスに集まって、初のチーム会議。

まず最初の議題は、大事な大事なチーム名。(祭りではチーム名のことを「連名」と呼びます。)

せんせいは、たたき台となる案をすでに考えてきていました。
A4用紙に印刷して、意気揚々と出したチーム名は・・・・・

鬼々よろしく

なぜこのチーム名なのか。
その理由は2つあるとせんせいは続けます。

①鬼々

うらじゃの「鬼」を「おにおに」と2回繰り返すと、怖いイメージの鬼もかわいい響きになるから。
子どもチームなので、かわいい響きはきっと子どものイメージと合致する!

 

②よろしく

実はこれは「よろしくお願いします」の意味ではなく、あたかも…のような様子でという接尾語的な意味です。

悲劇のヒロインよろしく、大粒の涙をこぼす。

のような使い方をされることがあるんですね。

つまり、「鬼々よろしく」とは、

鬼のように〇〇

とという意味なんですね。

チーム名を提案したせんせいの頭の中には、毎年テーマを決めて連名とつなげれば、1セットとして考えられるというイメージがありました。

例えば、「希望」というテーマで演舞を制作するとすると、

「鬼々よろしく」『希望』

つまり、

鬼のように希望をもった姿を、演舞で表現しよう!

と毎年アピールできると考えたわけです。

さらに、「鬼々よろしく」は、全て数字で表せます!

02024649

偶然だけど、すごいでしょ!
いいでしょ!

 

そんなこんなで、いろいろな意味を込めた連名。

ボスやすーさんの反応は・・・・、いいね!でした。

でも、こんな意見も・・・。
「なんか、尻切れトンボな気がするんだよね~。しまらないというか。」

そう。確かにそうです。

連名だけ単体で見たら、

鬼々よろしく

後ろにテーマをつけることを前提に考えているので、連名単体で見たら中途半端な感じがしてもしょうがないですよね。

そういえば、お祭りのガイドブックや紹介には連名しか載らないことが多かったです・・・・。

 

というわけで、「後ろになにかつけよう!」という話になりました。

どんな文字がいいかそれぞれが好きな言葉や文字を出し合いました。

・「希望」っていいよね。あの文字の要素はなにか入れたい。
・チームって『連』だけど、ただの『連』じゃなくて『蓮』にして、他のチームとの違いを出したいね。
・「魁」って、先駆けとも言って、物事のはじめ、まっさきに事を始めるという意味があるんだよね。うらじゃで子どもチームを作るなら、先駆者って意味でこの文字が入ってもいいね。

などなど、意見がたくさん出て、なんやかんやあって、

鬼々よろしく魁望蓮

と書いて、「おにおによろしくのぞみれん」と決まりました。

魁望蓮は当て字なので、辞書でも出てきません。

毎回パソコンなどで打つときは、

「さきがけ」
「のぞみ」(と打って「み」を消す)
「はす」

と打って連名を出しています。

 

しかし、このときはまだ誰も、連名を間違えられまくる事態になろうとは、だれも知る由がなかった。
キャー・・・・・

魅望蓮
魁望連
など漢字の表記間違いは当然のこと、

「きぼうれん」
と読み間違えられることは、無数にありました。

もう、せんせい・ボス・すーさんは連名をきちんと伝え、その後の訂正までお手の物になっています。

これからうらじゃ連を立ち上げようと思っている方は、難しい漢字を連名に入れるのは避けたほうがいいですよ。
インパクトよりも説明するエネルギーの方が大きいです。

 

 

さて、話は初回の会議に戻ります。

演舞を作る上で、テーマや衣装、楽曲、振付などを決めないといけません。

テーマも、せんせいがすでに考えていました。
1年目だし、勢いをもってスタートしたいし、心機一転頑張りたい。
ということで、

一念発起

と提案通りに決まりました。

ちなみに意味は、ある事を成しとげようと決心すること。

このテーマで1年目の演舞制作はスタートすることになります。

 

そして、ここまで連名とテーマをすでに考えていたせんせい。

衣装や楽曲、振付もすでに案がありました。

それは・・・・・

上町よさこい鳴子連を岡山にも作る!

今思うと、何を大それたことを・・・・と思いますが、一度ついた勢いは止まりません。

楽曲と振付は、上町と同じ制作業者に頼みましょう!
衣装は、上町の〇〇年のをマネしましょう!

とはっきり言います。

ここまでくると、パクリも堂々としていて立派です。

ということで、
楽曲は高知の雑音軒さん。
振付は同じく高知のダンススタジオアスティアの時久先生にお願いすることになりました。

 

ここまで、ほぼせんせいのわがままで立ち上がった鬼々よろしく魁望蓮。

1年目から大勢の方に応援していただいて、うらじゃ本祭や地域の祭りで踊りを披露します。

 

1年目から大勢の子ども達とうらじゃを踊り、子どもがこれだけ頑張って踊れることを証明した、
「岡山にも上町が作れる!」と確かな自信を得た1年目となりました。

記念すべき1年目の集合写真!

1年目は実は、現副代表のボスはマイクを握っていませんでした。
今は当たり前のように唄っているボスですが、1年目は実はスタッフだったんですね!

また、のぼりもとってもシンプルです。
スーパーウルトラマーベラスデザイナーのすーさんの才能は、まだこの時点では爪を隠していました。

さらに、まぁちゃん、まきまきはまだ未加入! まきまきは幻惑輝星というチームに所属していました。

あの子もこの子も、この写真にはいます。

現在は他のうらじゃ連で踊っているあの子も、この写真に写ってますよ!

 

みんな、若いなあ。

華々しいデビューの年はこうして始まったのでした。

 

 

 2011年 一念発起

 詞:せんせい 曲:ZOK雑音軒 唄:ZOK雑音軒   振付:時久 紀恵

1、

鬼々よろしく! 

燃やせ燃やせや 絶やすな炎 この世は明るい天国様々 お天道様も笑いよる

人の心は数々あれど 明日に差し込む光なり 赤の棲家に思い馳せれば 鬼の目からも涙なり

この世を憂えば 鬼笑う わっはわははと高らかに 鬼が笑えば福来たる ざっくざっくと吉備の国

鬼々よろしく魁望蓮! 心配ないさ!

2、

鬼々よろしく! 

歌え歌えや 声の限りも わいらは祭り人 お日の様々 ぼっけぇ でぇれぇ 輝きねぇ

人の心は千差万別 されど根っこはさくらんぼ  備前岡山宝は仰山 人の心も宝なり

粋でいなせな晴れの国 しゃなりしゃなりと歩きよる 歩いてみれば風が吹く 福が来訪 吉備の国

鬼々よろしく魁望蓮! 安心せいや!

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