鬼々よろしく歴史伝③〜チーム繁栄期〜

2013年テーマ うらじゃ真っ盛り

うらじゃ本祭も20回を数え、チームとしてはノリにのっている3年目。
子どもたちもうらじゃを通して気分を高めてほしい。
それぐらい岡山うらじゃにはパワーがある!

真夏のうらじゃを見てる人に、パワーをあげよう!

そんな意味を込めました。

この年、鬼々よろしく魁望蓮は新しいチャレンジをします。

最初のチャレンジは衣装
なんと初の衣装チェンジに挑戦します。

仕組みは、袖部分にリングをつけ、それを折りたたんでマジックテープで肩に貼り付ける。
リングに指を通して引っ張ると、「袖なし」から「袖あり」衣装に早変わり!

アイディアはよかったのですが、実現するのはなかなか難しく、かなりの回数試行錯誤をしたのを覚えています。

頭では、いいアイディアとして浮かんでも、それを実現するのにはたくさんのハードルがあります。

だから、「奇抜なアイディアは出さないほうがいい」とは思いません。

アイディアを実現するためには、ひとりよがりではできません。

なぜそのアイディアがいいと思ったのか。
そのアイディアによって、だれが喜ぶのか。
似ているアイディアはどのぐらいあって、どれぐらい目を引くものなのか。

それらをていねいに、チームの核となるメンバーに伝えることが必要です。

アイディアが浮かんだときは、

「誰も考えたことがない、最高のアイディアだ! オレは天才だ!」と気分が高揚してしまって、周囲が見えなくなってしまいますが、落ち着きましょう。

今、世の中にあるアイディアは、何かのアイディアとアイディアの組み合わせですし、だれも考えたことのないものは存在しません。既存のもののよさを理解して、それを掛け合わせたときに、いいアイディアは生まれます。

その過程や、効果を言葉にして伝えましょう。

例えば「衣装案」だけ提示しても、見ている人には伝わりません。

上記の赤文字のことをきちんと伝えましょう。
しかも、一回話しただけでは伝わりません。

何度も何度も根気強く伝えることが大切です。言葉を変えたり、伝える資料を変えたりして、相手が納得する説明をしましょう。

しかし、どうしても実現が難しい場合もあります。その場合は、

どのぐらいまで妥協できるのか。
予算はどれぐらいまで拡大することができるか。
それを実現するなら、何をあきらめないといけないか。

こういったことまで具体的に考えることが、「アイディアを実行に移すこと」です。

昔のわたしのように、「アイディアを伝えたけど、わかってもらえないのはみんなが悪いんだ!」というマインドにならないようにしましょう。

話がめちゃくちゃそれました。

鬼々よろしく魁望蓮2013年の話に戻ります。

次のチャレンジは楽曲
うらじゃ音頭の作曲者、平松さんに依頼しました。
日数が限られた中での依頼だったのですが、快く制作を引き受けてくださいました。

さらに、ボーカルとしてまきまきを迎え、歌声で参加をしてもらいます。
当時はまきまきはまだ幻惑輝星のメンバーだったので、本祭は鬼々としては参加できず、歌声だけの参加となりました。

これで今の基本体制である、MC・煽り→せんせい、歌・煽り→ボス、歌→まきまきというスタイルが出来上がりました。

なんともう3年目から、今の体制は始まっていたんですね。

2011、2012年の2年間は同じ曲を使用したので、連としては3年目ですが2曲目を制作することになります。

ここで検討材料になったのは、ループを続けるかどうか。

鬼々よろしく魁望蓮の楽曲は、2分の曲を2回踊ることで4分の曲としています。このスタイルをループと呼んでいます。

高知の踊り連「上町よさこい鳴子連」がこのスタイルだったので、1年目からマネをしたのですが、ここでループを続けるのか、一般的な4分の曲に戻すのかという二択で、せんせいは考えます。

上町よさこい鳴子連への憧れはいったん置いておくとして、純粋にループの長所を考えてみます。

他の連が4分で踊るところを、半分の2分の楽曲で踊る。

これは、単純に振付を覚える量が半分になるということです。
また、練習量も他連と比較して2倍確保できるということです。

子どもを主役として考えている我々にとっては、振付を覚える子どもの負担は少ないし、練習量を実質2倍確保できることで、質も向上する。

この長所がループにはあったことに気付きます。

「よし、これでいこう!」

連として大事な2曲目もループで制作することを決め、そのループスタイルは今でも続くことになります。

そんな新しいチャレンジとともにスタートした3年目。

第20回うらじゃでは、

下石井公園演舞場賞

を受賞しました!!

うらじゃのメイン会場である下石井公園演舞場で、1つしかない演舞場賞を子ども中心の我々が受賞できたことは、「老若男女が参加できるうらじゃ」の魅力を再確認する出来事となりました。

そういえば、この年のうらじゃはゲリラ豪雨が発生して、進行を中断する演舞場が多発しました。
我々も市役所筋パレードの時間にもうちょっとで中断がかぶるところだったので、ひょっとすると踊れなかった可能性がありました。

改めて、踊らせてもらえることに感謝です!

気になる衣装チェンジ、まきまきの歌声は、動画でどうぞ!

この年も、うらじゃ本祭以外でもたくさんの場で踊らせてもらいました。

特に印象的だったのは「岡山大学祭」での演舞。

当時、実行委員会・総おどりMCだったりくやさんのおかげで、出演することとなりました。

大学生のお祭りに子どもが出演できることは、後にも先にもこの年だけだったので、貴重な経験となりました。

待機中にボスが手に大けがをしたのも、今となってはいい思い出です。。。

チーム立ち上げ3年目となった年。

教訓をひとつ、獲得しました。

成長し続けるためには、挑戦をし続けることが絶対条件。

うらじゃを通して子どもたちを育てながら、チームとしても、チームを運営する幹部としても、成長できている、そんなチームになってきました。

次回、「鬼々よろしく歴史伝④〜チーム繁栄期〜」2014年についてお話しします。

お楽しみに!




 2013年 うらじゃ真っ盛り

詞:せんせい 曲:ひらん 唄:まきまき  振付:せんせい

岡山言うたらやっぱりうらじゃ

1、

鬼々よろしく!

華麗に舞うは 粋な踊り子 ぼっけえでぇれぇ よお踊れ

今は昔の吉備の冠者よ 真夏に映える鬼祭り 

今は昔の吉備の冠者よ 陽気につられ踊り出す

真夏のうらじゃ 真っ盛り!

月もおぼろに葉月色 雲すらかすむ夏の空
冷たい風に月灯り 心持ちよくうかうかと
浮かれ烏がただ一羽 踊りにくるは吉備の国
思いがけなく出会った人と ほんに楽しいお祭りじゃ

人の笑顔は 街の宝だ 華が咲く咲く吉備の国 

お日様に誘われて 笑いながら 楽しいうらじゃを見ているよ

あなたを思い今日もゆく 心晴れるささわやかに
あなたを思いまた進む 信じる先には明るい未来
あなたを思い踊りゆく 明るい未来に素敵な笑顔

心晴れ晴れ 岡山魂

2、

鬼々よろしく!

陽気な踊り子 心も弾む 右も左も踊りよる

今は昔の吉備の冠者よ 踊るうらじゃに見るうらじゃ

今は昔の吉備の冠者よ 同じうらじゃだ踊られよ

今年のうらじゃも絶好調

吉備の冠者と踊り子が 歌に残せし踊り人
話は尽きぬうらじゃの祭り その白昼の舞事に
今は昔のこの国で 百味講で散らす幸せを 当に小皿の一文子
ほんに楽しいお祭りじゃ

街には宝が ぎょうさんじゃ 備前岡山よっといで

いい人 いい街 いい笑顔 心も天気も 晴れ続き

あなたのためにまた踊る 夏に笑顔の花が咲く
あなたの笑顔を思いながら 今日に通じる道行く
あなたに続くこの道で 今日も楽しく舞い踊る

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