鬼々よろしく歴史伝②〜チーム創設期〜

【２０１２年「善力」】

晴れて、新チームでデビューをした鬼々よろしく魁望蓮。

２年目の制作会議に入ります。

衣装、楽曲、振付。

全て新しいものを制作する予定でしたが、なんと・・・・・

予算がない。

新チームのあるあるですが、やりたいこととできることはちがうんです。

あれやこれやと理想は膨らみますが、それを実現しようと無理をすると、その年はなんとか実現できても、次の年から何かしらのズレが出てきます。

こういったことが、チーム黎明期には起こりやすいです。

これが原因で活動が止まってしまった連も数多く知っています。

鬼々よろしく魁望蓮も、当然これらの問題に直面します。

結論から言うと、

テーマと衣装は変える。
楽曲と振付はそのまま。

つまり、大きなお金のかかるものは１年目と同じものを使って、そうでないものは変更しよう、と結論が出ました。

正直、この結論は簡単には出ませんでしたが、ここでせんせいやボス、すーさん誰かが革新にこだわっていたら、きっと２年目で運営陣が空中分解していたでしょう。

プライドを取るのか、現実を取るのか。

正直、せんせいが一番苦しかった結論でした。

何せ、１年目にあれだけ勢いをもってチームを立ち上げたのですから、２年目をさらに勢いづかせたい気持ちがないわけがありません。

しかし、チームは独りよがりではできません。

信頼している幹部とよく相談して、この決定のもと、２年目の活動に入ります。

今思うと、この決定が今後の連の存続に大きく影響しています。

ここで無理をしていたら、今のおにおにはきっとないでしょう。

でも実は、振付は、８×４だけ変更したところがあります。

動画で比べてみて、見つけたらあなたは『おにおにマスター』

気になる２年目のテーマは「善力」

『全力』の「全」の字が「善」になっています。

全力でいいことをすると、頑張った人にしかわからない感情・景色・人が見えてくる。

人のつながりが希薄と言われているが、そんなことは決してない！
子どものころから、「善」の力を信じて、善い行いを続けていれば、真の道が見えてくる。

そんな、人生ど真ん中を歩いてほしいという願いを込めて、「善力」にしました。

そんなこんなで、２年目の活動に入ったおにおに。

なんと、第１９回うらじゃで初受賞をします！

市役所筋北舞場賞

今はもうこの演舞場はありません。
今のイオンモール岡山の前にある歩道橋下あたりに設置された演舞場です。

日曜の午後からしか開催がなかったので、踊れたチームはほんのわずか。

大人たちに混じって、子どもだけの我々のチームが受賞できたこと、
そしていろいろな壁を乗り越えての受賞。

本当にうれしかったです。

この受賞を機に、２０１２年から毎年、鬼々よろしく魁望蓮はうらじゃで受賞をします。

１年目の勢い、２年目の落ち着きを経て、鬼々よろしく魁望蓮の快進撃が始まります！

 ２０１２年　善力

 詞：せんせい　曲：ＺＯＫ雑音軒　唄：ＺＯＫ雑音軒   振付：時久　紀恵

うらじゃ大好きな子どもたちが　温羅の心を皆様へお届け

１、

鬼々よろしく！　

昔々の吉備の国　温羅と呼ばれる鬼がいた
その心は　広く優しく　全てのものを包み込む・・・・
温羅の愛したこの大地　一歩一歩と進みゆく
ここに集いし吉備の冠者が　天に届けと舞い踊る

燃やせ燃やせや　絶やすな炎　この世は明るい天国様々　お天道様も笑いよる

人の心は数々あれど　明日に差し込む光なり　赤の棲家に思い馳せれば　鬼の目からも涙なり

春の陽気を夏に変え　笑顔が満開　花の里 夢が膨らみ　まぶたに映るは　民の願いし吉備の里

この世を憂えば　鬼笑う　わっはわははと高らかに　鬼が笑えば福来たる　ざっくざっくと吉備の国

鬼々よろしく魁望蓮！　心配ないさ！

岡山うらじゃの若人たちは　ぼっけぇでぇれぇ　よぉ踊る

２、

鬼々よろしく！　

温羅の託したこの想い　受け継ぎ繋ぎ伝えゆく
「現在（いま）に射す未来の光よ　人を導き自分を信じよ。」
勇往邁進　獅子奮迅　吉備の栄える夢の舞
祭りを彩る花の舞で　温羅の心よ燃え上がれ

歌え歌えや　声の限りも　わいらは祭り人　お日の様々　ぼっけぇ　でぇれぇ　輝きねぇ

人の心は千差万別　されど根っこはさくらんぼ　　備前岡山宝は仰山　人の心も宝なり

桃栗三年柿八年　梅は酸いとて１３年　祭り熟せば十九年　吉備の国熟れ幾千年

粋でいなせな晴れの国　しゃなりしゃなりと歩きよる　歩いてみれば風が吹く　福が来訪　吉備の国

鬼々よろしく魁望蓮！　安心せいや！